第5回目 浅井 慎吾
| タイトル(Will) | 何も偽らない。全部見せます、あるがままの姿をすべて。 |
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| 公開日 | 2008年4月11日 |
| 公開番号 | 第5回目 |
| 氏名 | 浅井 慎吾 |
| 会社名 | 株式会社アイ・パッション |
| 役職 | 代表取締役 (採用支援コンサルティング、就職支援サービス) |
| プロフィール | あさい・しんご |
Chapter 1.キャリアの軌跡
【リアルなユーザーの思いを知りたい、彼らのことが知りたい!】
就職活動のときの発想の原点は、「好きなもの、こと」。自分は、既存のものや決まったものを売ったりする仕事はできないと思いました。そのもの自体が心底好きじゃないとだめなんです。思ったことははっきり言ってしまう人間で、顔にも出る。それは昔から。納得していないと表情に出てしまう人間だから、人に勧めることができないんです。大学時代はサークルのメンバーと、ないものをゼロから作り上げることがすごく好きだったから、そうした観点で活動していきました。広告をやりたいと思い、人材採用広告を取り扱う会社に入りました。だから入り口は、広告の仕事をしたい、ということだったんです。
名古屋で4年半、東京で3年、人材採用広告の営業の仕事をしました。仕事はずっと順調でしたよ。ところが起業の2,3年前から、お客さんの中で、採用ミスマッチで新卒採用した人が辞めるという事態が起こり始めたんです。僕は営業だから、広告そのもののデザインはデザイナーやコピーライターが作り、最終的なOKはお客さんが出します。でも自分がトータルコンサルをして企画に関わっているんです。どんな情報を出すかということは、僕自身に責任がありますよね。事実として、僕の営業成績自体は上がり続けていたんです。お客さんにも信頼してもらえて、部下もいて、給料も何も不自由がない。だけどそれでも、だんだん満たされなくなっていく自分を感じていました。
その頃、実際に新聞なんかでも「ミスマッチ、離職率」という言葉が出始めたりしました。自分のお客さんのところでも、新卒採用者が辞めるという話を聞くようになり。自分自身はいったい何のためにこの仕事をやっているのか?というところに行き着きましたね。お客さんのため、それって当たり前だけど、でも新卒採用広告を出している以上、その先があるわけで。僕は、本当にユーザー目線でやっていたのか?と疑問を持ちました。たしかに本社から出てくる資料や国の統計資料、色々と持っていましたけど、実感値がない。自分はわかっていないんだ、わからなきゃダメだ、でもどうしようか。新卒採用広告の仕事だから、逆に就職支援をすることで若い彼らの気持ちが分かるかもしれないなって。彼らに会いたいな、と思いました。僕の「想業」、いまの仕事のやり方を思いついたのは、2005年11月15日。特別な日でしたね。僕のベンチャー企業のお客さんで、4月に入った新入社員5人が全員辞めてしまった日です。すごく寂しかった。絶対に原因があった、リアルな、もっと「しずる」(編者注:「しずる採用」とは浅井さんの言葉。リアルな採用情報を出す、といったニュアンス。英語の「sizzle」より。)な情報を僕は出せていなかったに違いない。5人はなぜ辞めてしまったんだろう、彼らのことを知りたい。強く思いました。ずっと、ふつふつと心の中にあった想いが、明確になった瞬間でした。
Chapter 2.「WILL」を見つけた、つながった
【人と人が動き、出会うことに、労力は惜しまない】
採用支援コンサルティングを手がけるアイ・パッションを起業して、それまでは完全に企業側に向いていた視点を、採用される側である学生の視点に移しました。そのことで結果として、採用する企業さんの側にもメリットがあります。アイ・パッションの考え方の中心である「3WIN」とは、学生側の「WIN」があって最終的に企業側の「WIN」、そして最後にアイ・パッションも「WIN」だというものなんです。採用コンサルをしているところはたくさんあります。でも、学生支援を同時にしているところはないと思います。新卒採用広告の仕事を学生の立場に軸足を置いてやっているところは、少ないのではないかと思います。
採用ミスマッチで残念な結果になるのは嫌な一方で、自分たちが企画した広告を見て入ってくれた人が数年後に頑張っている話を聞くのは大好きです。担当の方から、「浅井くんのおかげだね」って、そんな話がいただけたら、ものすごくうれしいですよね。自分のお客さんのところに入社した人の話を聞くのが好きなんです。どうして入ったの?って。その人に興味がある。僕は人が好きなんでしょうね。これまでの人生を振り返ってみても、一人で何かをやるってことは、あまり好きじゃないんです。スポーツでもずっとチーム競技だし、会社も組織を作りたいと思うし。
人が好きだからこそ、本当のうそ偽りないリアルな情報や姿を出すこと、そういう理念に共感してくださるお客様とお付き合いさせていただいています。仕事はそりゃ欲しいですよ、いくらでも。でも、妥協したら終わりです。うそ偽りない「しずる」な情報だけを提供する。それは会社のメンバーにも強く言っていることです。労力?効率?・・・そんな、労力なんて、かけてなんぼですよ。この仕事。僕らが扱っているのは、人なんです。人と人が動いて出会うことに対して、合理性なんて追求できないですよ。そんな組織は作りたくない。徐々に大きくなればいいです。でも着実に、採用は増えています。何も偽らない。全部見せます、あるがままの姿をすべて。何も嘘をついていない、そして、そこから一緒に作っていきたい。それはお客様に対しても、社員に対しても、プライベートでも同じです。そんな思いでやっています。
Chapter 3.「WILL」のルーツ
【「本当の、うそ偽りないリアルな情報、姿を出す」という仕事観のルーツはどこに?】
採用ミスマッチ問題が出てきたときにどうしてあんなにひっかかったのかと考えてみると、すごくシンプルな話だったんです。自分の仕事に責任を持つか持たないか、っていうこと。これいいものですよ、なんて強引に渡して売れたって、満足感なんてないわけです。自分の仕事に責任を持つ、それはつまり、自分の行動、言葉に責任を持つということです。
思えば昔から、道理が通らないことは、親に厳しく叱られてきました。ものごとには道理があって、自分の自己満足ですることは、絶対に許さない父親です。それは、曲がったことや無責任なことは許せないという僕のベースの価値観に、すごく影響していると思います。そういう意味でのしつけは厳しかったですけど、好きなことをやらせてもらいました。家族みんな、好きなことをしています。人様に迷惑をかけなければ、芯を持ちながら自由に生きていい。それは、そんな確固たる芯じゃないかもしれなくても。
誠心誠意伝えるとか、正直さとか、責任とか。納得いかないことは、クリアにする。人が好きだからこそ、本当にリアルな話を。誰よりもユーザー(学生)の気持ちを理解しながら、この仕事をやっていきたいと思っています。僕自身じゃなく、人の夢をかなえることをしたいから。僕は「意思」って言葉、好きですよ。「志」や「意思」。「幸せ(しあわせ)」って、「志(し)を合わせて」ってこと。同じ方向を向いてなかったら、幸せになれないです。だから、どこまでも媚びない。妥協しない。偽らないやり方を貫きたいと思います。
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